電車内での珍しい、……珍しいというか、初めての、そしてもう見ない割合の方が高い光景について。
今振り返って考えると、強烈に何かが挟まってたんだと思う。5分も耐えられない何かが挟まってたんだと思う。
でも、やっぱりそれを地下鉄の中でやんなくとも…と今でも思うw
友人と電車に乗り並んで座って話をしていた。
その車両の座席は全席埋まってたけど、立ってる人はいないくらいの混み具合。
しばらくして、視界になんか落ち着きのない動きの人(男性)が入ってきた。
座席、斜め前。常に動いてる。座ってるのに静止してない。そわそわしてる感じ。
身なりは、コーデュロイぽいジャケットにダーク系パンツ。四角いビジネスマン鞄。経済的には余裕ありな感じ。
その人、たまに手を口の中に入れてたかもしれない(その時点ではまだ注目してないから曖昧)。
ある瞬間、その斜め前の人、おもむろに鞄からデンタルフロスの四角い容器を取り出し手に持ったかと思うと、瞳孔しっかり開き気味の目を真正面に向けたまま、さっとデンタルフロスを両手に持ち、ピーンと張った糸を歯間に入れたっっっ!
私、友人と話しながらも
「え〜〜え〜〜、えーーーーーぇ!?
今、ここで、デンタルフロスなのっ!?」
と心の中でツッコミ。お口あんぐり目は凝視状態。
が、おもての表情はあくまでも冷静。
斜め前の人物(糸の人)は元々視界には入ってないかのように変化なし(のつもり)。
この光景を目にした直後友人にそれを告げたかったけど、友人の性格から絶対ガン見すること間違いなし。
だから「この人この駅で降りそうだな」と予想してたその駅で下車するまで、意識からこの人物を外さないように警戒態勢。
そしてやっぱり予想の駅で下車。新たなエピソードを残してw。
立ち上がった際、使い終わったデンタルフロスが床に落ちた。
その人物(糸の人)、糸を拾わず降りてった。
よれよれの糸が両サイドの座席から均等の床真ん中にぽよよん、と置かれた。置き去りにされた。
口の中があんぐり見えてたこと。
落とした物(しかも汚いよ)を拾わなかったこと。
けっこうな大人だった人が(まぁ瞳孔開き気味でしたが…)。
で、この残骸。。
シュール。
コントのようでした。
同じ糸でもこちらはよかった。
伊藤存さんの刺繍の絵。"bi-bi-X"。
昨日が最後だったので、もうここに書いても間に合わないのですが…。ソファ横のピンクの作品、じっくり見るの忘れた。
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