お酒といっても日本酒オンリーとフレンチの融合を愉しむ会。
ちょっと前に三重県のお酒とフランス料理を楽しめるイベントがラリアンスであるよ、とお知り合いの方から案内されて、お酒の強い方々(だと思っていたけど違った方も実はいらした…)をお誘いして行ってきました!
もちろん私は基本飲めないので、舐めるだけ、味見だけでも途中で倒れる危険を回避するべく、ウコンの力と牛乳を直前に胃に流し込み、イザ!出陣、ではないが日本酒楽しんでまいりました。
うぉ〜お!満喫した!!
テーブルの上に並ぶグラスの数々。着席と同時にカクテルが運ばれてきました。
ワインのテイスティングのよう(って私はやったことないから知らないけど)に飲み残しを捨てるバケツも用意され、透明の3つのグラスを駆使しながら全27種類の日本酒をいただける会。だったのです!
三重県の酒蔵さんが9蔵(という単位でいいのかしら?)集まって、各蔵から3種類のお酒を提供。全種類制覇で27種類、です。
これに、ラリアンスのフレンチがあわさって、日本酒とフレンチの融合となったのです。
各酒蔵さんのお酒を飲むのは大変だ、ということに会終了間際に気付きました。5分強に1種類くらい飲まないと全種類は飲めなかったのです(実際飲めなかった)。
だからか、前菜がやってくる前から続々と酒蔵の方たちが各テーブルにやってきて、どの蔵のどのお酒だよってのが書かれた名刺サイズのカードを一人に一枚手渡しつつ、お酒をグラスに注いでくれました。
このように飲み比べます。左のタンブラーに入ってるのが「仕込み水」。
中には「湯船に入れて1,2回は楽しめますよ」という杉のプレートまで配っていた酒蔵さんも!
この会でおもしろいな、と思ったのは、お酒とともに、「仕込み水」も一緒に提供されたこと。
おもしろいくらいにお水とお酒の飲み心地が一緒!
ってその水がベースになってできてるお酒だから当たり前といえばそうなんですが…。
水がいかにお酒の味を左右するか、ってのが体感できました(利き酒会って仕込み水も効き水するのですかね。とにかく飲み比べ会などには初参戦だったため、これはよい、と思いました)。
同じ三重県でもトロトロ〜にやわらかい水から、「お、これ硬水か」って水まで幅があり(確かにそれが三重県で一番硬いお水とのことでした。が、それでも軟水ではあるそう。「効き水師ですか?」ってリップサービスまでいただきました!ウレシイ)
水とそれからできあがったお酒を飲み比べることが実際にできた、体感できたのがすごくよかったです。楽しむベクトルが一つ加わって、楽しさ倍増、になりました。
前菜は2品。
かなり塩味の強めのソースが添えられた畔蛸(アダコ)の岩牡蠣のポシェと、牡蠣とは対照的にお肉の味をそのまま味わえる薄味の熊野地鶏のバロティーヌ(何が入っていたのだろう…)と、上にサーモン(トリュフ風味したかな…味わわなかった)。
日本酒が強いので、牡蠣の強烈さとは対等だった気がするけれど、鳥には少し日本酒の強さの方が勝っていた、という意見がテーブルで多かったです。そう言われれば確かにそうだなと思いました。
前菜ではまだまだ空腹が満たされていなくて、空腹にアルコールが分解できないカラダに日本酒はこたえる!ので、スープは一気飲みに近いかたちでグビグビ(もちろんスープで)いただきました。
このお皿はさすがに日本酒とあわせようとは思わなくて、単体でいただいてしまいました。同じ液体だからでしょうか。。ワインの時はどうなんだろう?
日本酒とよく合った!と振り返って思うお魚料理のお皿。
合った!と思ったのはリゾット。同じ米だからですね。
以下の説明は、サービスの方から、ではなく、取材にきていたメディアの方からなぜか説明していただきました!
クエの(クエと親戚という意味?)養殖に三重県は取り組んでいるようで、こちらはほぼ天然といってもいい真羽太(マハタ)、だそうです。
まつざかぎゅう、ではなく、「まつさかうし」(!!!)
まさか「牛(ぎゅう)」と呼ばずに「牛(うし)」と読ませるとは知りませんでした。
このお肉、赤身でちゃんとしっかり美味しかったです。ホースラディッシュのソースともよく合っていました。おいしかった!
このお肉をいただいていたときにいただいたお酒が13種類目。「作(ざく)穂乃智」
たしかにお肉料理の後味をさっぱりと流すとおっしゃっいた通り、後味すっきりでした。
14,15,16あたりでデザートと一緒にあわせたい!と思うお酒に次々と巡り会いました(実際にはあまりマリアージュできなかったものもあり…)。
「鉾杉 純米大吟醸 荒しぼり にごり酒 冷蔵貯蔵品」
「アンプレヴェ」
「鉾杉 古酒入門」
熊野産の蜜柑を使った、酸味が特徴的だったクレープシュゼットとアイスクリーム。
コーヒーもおいしかったです(日本酒以外の飲み物だったから余計にかも)。
また改めて好きなお酒について振り返ってみたいと思います。
ひとまずは、楽しかったということをメモ。
日本酒の利き酒会に仕込み水を出すとはいいですね!
ウイスキーなども水が大きなウェイトを占めるお酒なので、そういう試みがあってもいいかもしれません。
Posted by: tsubo | Jun 11, 2008 at 03:43 PM
> 日本酒の利き酒会に仕込み水を出すとはいいですね!
おぉ!
ということは、そんなに普通な試みではなく素敵な試みだったということですね!
ウイスキーも楽しそうですね。
ある日本酒を口に含んだときに、米粒たちがぎゅうぎゅうに肩寄せ合ってる絵が脳裏にボワンと浮かびました。
神の雫とまでは言いませんが、おもしろかったです。
Posted by: mayumi | Jun 12, 2008 at 11:07 PM