新しいメンバーも加わり、再び「三重のお酒を愉しむ会 in ラリアンス」に行きました。初回参加者の方々のがすばらしくいい表情で「次も絶対行きたい〜〜〜!」と。とにかくあんまり日頃見ないほどのトロンとニッコリとココロおどる感が混ざったいい表情。その顔を見てるだけでも十分しあわせがもらえそうな。
そんな方々と、そんな方々の話を聞きつけて新たに参加表明された方々とで行って参りました。今回も満喫!
今回は、お酒を全種類制覇したい!と思って臨んだので、料理とお酒、お酒と料理、といった相性を感じるよりも、お酒そのものの味に集中していたかも。もちろん料理は料理で楽しみましたけど。
初回とほぼ同じ9つの酒蔵が各3種のお酒を持って、各テーブルをぐるぐる。お酒の紹介カードと効き水も試せるという、前回と同じスタイル。
今回参加の酒蔵さん↓
会の値段が初回よりあがったけれど、料理の味(マリアージュ度なのか)もあがっていたので大変満足。鈴木剛志シェフも初めて扱ったと言っていたいくつかの食材を含んだ、三重食材を使った今回のお料理。お肉なかったけど、十分堪能しました。
ただ、またも27種類のうち20種類しか飲めず、熱燗にも辿り着けず。それが心残り。
加えて今回は魚料理のあたりから時間的におしてることをサービスの方に知らされ、そこからデザートまでかなり飛ばして(されて)気分的にややあせりが。
やっぱりあと30分はほしいなぁ。せっかくおいしいお酒とお料理をいただく機会なので、3時間はやっぱりほしいな。
飲む順番や自分の酔い具合によっても感じ方はかなり変わるので、そのときに感じたことですが、それのメモ。
食前酒。レモンの上にお砂糖が乗ってて、口にそれらを含んで「すっぱい甘い」を感じたところで下の微発砲のお酒「ねぇねぇねぇ」を口に。おいしい!
けっこう強め(たぶんお腹ペコペコだったから)に感じたので全部飲み干したいけどガマン。
桧扇貝(ひおうぎがい)のマリネ。シェリービネガー風味。
おぉ、日本酒に合わせてきたね!って思う仕上がり。おいしい。
【お酒1】三重錦 うすにごり 雄山錦 (中井酒造場)
最初の一杯からわたしたちのテーブルはにごり酒だったのだけど、美味しかった!檜扇貝にあいました。口に入れた瞬間フワっとひろがるさわやか&やわらかさで、スタートにぴったり。どんどん口に運んでしまう。飲めないのに。けどにごり酒好きだ、やっぱり。
前菜二品目(熊野地鶏のテリーヌピスタチオ入りマスタードソース、フォアグラのムースマスカルポーネチーズと三重のお酒のジュレ)の、このゼリーがおいしかったこと!
【お酒2】噴井 大吟醸 平成17年 金賞受賞酒 (石川酒造)
3年寝かせたお酒をいただきました。香りは飛んでなく、寝かせた分味は強くなってる。口の中でねっとり(いい意味で)からむ。ねばりがある強いお酒。
【お酒3】青雲「颯」純米吟醸 (後藤酒造場)
タイプとしては2(1よりも)。でも2よりはすっきりと口から喉へはいっていきます。
【お酒4】瀧自慢 吟醸 (瀧自慢酒造)
まくわ瓜をスパっと切ったときのような切れのある香り、とラリアンスソムリエの評。
伊勢志摩産、伊勢海老を使ったビスクスープ
これ、ほんとーにおいしかったぁ!香りがよかったー。日本酒にもあったー。
その名の通り。甲殻類のスープです。スープだけでも十分しあわせ。中の海老を食べてももちろんしあわせ。
【お酒5】純米吟醸 半蔵 神の穂 (大田酒造)
甘い。好き。飲みやすい。ほわ。4より水は硬いと思ったけど仕上がりは4よりやわらか。
ここから三重の酒米「神の穂」を使ったお酒をいろいろといただきます。麹が違うから仕上がりは違うはずなんだけど、お米の共通点も感じたような。スパっとしたお米なのでは。シャープなお米って表現が変だけど。けっこう強いと思う。
【お酒6】シャトウ 玄 (森本仙右衛門商店)
こちらはお酒ではなくワイン。へー。玄米の味だ。りんごのジュースのようだねとテーブルでは話してた。確かに。
【お酒7】鉾杉 大吟醸「黒」 (河武醸造)
1-7のどれよりもスッキリ。シャープな水。
鉾杉、と焼き印の入った杉プレートのプレゼンがバージョンアップ!その場で香りが楽しめるように、プレートが袋に入ってました!お風呂に入れなきゃ!
伊勢志摩産グレ。三重米のリゾット。おいもとキノコ添え(見えないけど)
やっぱお酒にリゾット(米)は合う!グレも脂をたっぷり含んでる魚でおいしい。
これをゆっくり楽しんでるところで「もうメインでてるんで」的な内容のお声がかかる。おっと。
【お酒8】鉾杉 純米酒『KH』(河武酒造)
こちらもワインと紹介されたかな。こっちの方が6よりワインぽい。しっかり。色も白ワイン色(黄色)。
【お酒9】作 雅乃智 中取り (清水醸造)
2と同じくらいネットリ。水は硬め。
【お酒10】青雲「颯」純米 神の穂 (後藤酒造場)
軽やかだけど。しっかり、すっきり、ねっとりのmix。「神の穂の香り」ってあると思う。
【お酒11】参宮 純米吟醸 宝殿 (澤佐酒造)
おいしい!おいしい!を連発した参宮。フワーっと広がります。
【お酒12】黒松翁 大吟醸 クラシック (森本仙右衛門)
これはなかなかすっとは喉を通らない感じ。ガクガク。よくお酒を飲んでる方は「これは昔ながらのお酒って感じ」とのこと。だからクラシックなんだ。
【お酒13】大吟醸 半蔵 伊賀山田錦 (大田酒造)
水がやわらかい。山田錦は塩と一緒に飲みたいよね、とお酒通の方が言われたので、バターと一緒に飲んだら「おいしい!」やめられない感じ。
ラリアンスのバターは自家製。ホイップバター。軽い。
(みょうがリスペクトのあまり、全景じゃないですすみません)
6時間蒸した伊勢志摩産の鮑のステーキ。凝縮された赤ワインソースがアワビと合いますぅ!やわらかく蒸された鮑の下に隠れていたミョウガがおいしかったこと!
つけあわせの冬瓜にもしっかり味つけがされていて、うま味がここにも凝縮されてました。ナスもオクラもおいしかった。
【お酒14】三重錦 神の穂 (中井酒造場)
「神の穂」と聞いて香りを嗅ぐと同じ香りがする気がした。この辺からもうけっこうなんでも強いお酒のように感じてきてる。アルコール処理能力厳しくなってきたんだ。
【お酒15】作 穂乃智 純米 (清水醸造)
同じテーブルの方の1人が、飲んだ順にはカードを並べてなくておいしい順に並べてたのだけど、作(もしかして9かも)人気は高かった。
前回もメインのときに穂乃智をいただきました。メインに合わせるお酒なのかな。
【お酒16】青雲「颯」山廃純米 (後藤酒造場)
たしかに木の葉を思わせるしぶい香り。味はキッとしてる。
【お酒17】瀧自慢 純米大吟醸 斗瓶取 (瀧自慢酒造)
滴り落ちるしずくだけを瓶詰めしただけある、贅沢な味わいです。当然だけどおいしい!
【お酒18】黒松翁 純米大吟醸 仙右衛門 (森本仙右衛門)
ここのお酒は今回初めていただいたのもあると思うけど、全部個性的だと思った。
【お酒19】瀧自慢 神の穂 純米酒 秋あがり (瀧自慢酒造)
酒米について思いをめぐらせてた。もうたぶん処理できてない。
【お酒20】
特別純米酒 半蔵 伊賀産うこん錦 (大田酒造)
お米の色がうこんのような色だからつけられた名前。口当たりやわらか。会終了のアナウンスが…まだデザートとコーヒーおわってないよ…
こちらもシェフが初めて触れたという南張(なんばり)メロンを使ったデザート。ゼラチンじゃないもので作ってあるであろうぷるんぷるんのゼリーもおいしかった。もちろん中にメロン。ソルベもおいしかった。
前の晩に3時間しか寝てなくて、最後まで持たなかったらどうしよう・・・という不安を若干抱えての参加でしたが、トイレに行くための途中退席が前回より増えた以外は、ほぼ前回と同じだけ楽しみました。前回はすべてが初めてだったのでいろんなことに感激してたのだけど、今回はよりお酒たちの差異に集中することができました。
ウコンの力1本と牛乳で乗り切った。翌日にもまったく響いてない。
お料理とのマリアージュは前回よりもよかったと思います。というか、単純においしかった。最初は「まつさかうし、ないのぉ〜〜〜〜!!!!」っと結構ショックだったけど、そんなことは忘れるくらい、すぐ気分持ち直しました。すっかり。
また次回もありますか?とお聞きしたところ、まだ決まってないけどあるとしたら来年の半ばくらいと。これからお酒造りの時期だそうで、それに専念なさるそうです。
仕込み水にも新仕込み水がある、ってことをお聞きできたのが新しい発見だったかな。今回酒蔵の方たちとお話する時間が少なくなっちゃった(なぜならお酒を注がれたら即味の方に集中してしまったので)けど、次回どうしよう。2時間半の時間配分が難しいので大変です。しっかり味わいたいし、質問もしたい、料理との相性も確認したいし、自分の中の食データベースも更新したい。
とにかく、ごちそうさまでした。贅沢な時間でした。
【追記】
前回、あとで書き足そうと思って、時間が経ってしまった。用意しておいた写真だけだけど、アップ。
にごり酒。
素敵なエントランス(より手前の階段&エスカレーター下)
Comments