「あれ、なんだろこの本?」と、図書館で本を受け取ったときなんで借りたか忘れていて、すごいタイトルの本だな、と思いながら読み始めたら、本の冒頭でそのすごいな、と思った言葉「祖国」という表現についての章があった。そこからもう、すごくはじめて接することがらばかりで、「え、え、え?」と思いながら、読んだ。うぉぉおお………。血液の流れもいつもと違う感じで、ざわざわしながら、読んだ。
どうしてこれをみたかこれも経緯を忘れたけど、次世代エネルギーのテレビの動画をみてて、メタンハイドレート(ドってまちがえてた)を語っていた青山繁晴さんの本が最後に紹介されてたので、それで読んでみようと図書館で予約していて、また数ヶ月経って順番がまわってきて、ようやく読んだ。
まともに学校で習ったこと(そこに歴史も含まれる)もきれいに忘れている(というか、たぶん聞いてなかったし、勉強もしなかった、ぜんぶ一夜漬けだったから、きれいにいま、脳みそに歴史の記憶の線が残ってない)けど、これは教えてももらえなかったことなんだよ、ということがらが書いてあった。
政府じゃなくて(これはころころ変わるから違うよと)、日本という国(それが自分が生まれた祖国だよ、と本では言ってる)のこと、祖国ということを考えたり、語ることがなく、あえてさけて意識にものぼらないような教育を続けてる理由は第二次世界大戦で、日本ができてから2000年以上の歴史の中で「初」のできごと、戦争に負けたこと。が理由なんだよ、と書いてある。負けることなんて、他の国、アメリカだってイギリスだってドイツだって負けたことあるのに祖国を忘れさせる教育をしてるのは日本だけだよ、と書いてある。
硫黄島(いおうとう、と読むとのこと)のことも、歴史でならったのかな?自分の頭の中にはまったくなかった。普通の30代の家族をもったお父さんたちが戦争をする人として連れて行かれて、東京都小笠原村の硫黄島でたくさん戦って(2万1000人)、亡くなって、半分以上の人が島に埋まったまま各家族のもとに戻ってきてないということ、コンクリートの滑走路の下に埋まってること、2割掘り返されただけで「やった(掘り返した)」ということになってること、栗林中将というリーダーがいたということ、を知った。
福島第一原発のこと、吉田所長のことも、南三陸町の遠藤未希さんのこと、日本は資源のない国じゃなくて、火力発電のエネルギーとして使えるメタンハイドレートが日本海にとりだしやすい形であること、今後30年の間、代替のメインとなるエネルギーを技術開発で確立していくまでの間にそれを使おうよと提案していること(あ、でもその30年というのは、ニコ生も過去のをみたから(これとこれ)それはこっちでの発言だったかも)、でも、日本が「資源のある国」になったら、世界秩序がガラガラと崩れるから、それを政府?(何万人という人を支える石油の会社の偉い人も)は認めようとしていないということ、が書いてあった。拉致の問題、竹島や尖閣諸島のことも書いてあった。
おもしろかった。知らないことを知るきっかけって本当にないなと思った。自分のことで忙しくしてる毎日をちょっとごめんなさいと思った。すみません。
ぼくらの祖国
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