先崎彰容さん『ナショナリズムの復権 』を読んだ。
国家を語ることがこの国ではなぜ普通にできないのか、という問いから始まり、全体主義、宗教、民主主義の3つの言葉とナショナリズムという言葉が混同されているというところからスタートしてて、グイと引き込まれる。
本に登場する人物の知識もないからスルスルとは頭に入ってこないけど(本文中に登場するひとをwikipediaで見つつ読み進める )、いまという時代に読むのにとてもよい、自分自身で考えを進めるために必要な本だと思いました。
江藤淳さんの本は難しそうだけと読んでみたい(でもきっと読むまでに至れないだろうな…)と思うだけは思ったので、メモメモ。
この本が3.11がきっかけになって生まれていることも最後にわかりました。
戦後は自分自身を見失っていた時代ではないか。翻弄されやすかったんじゃないか。だから日本探しを戦後(戦争の前の日本)に立ち返って行い、 これから世界の中で日本に生まれて生きてきた人間があつまってできた日本が、日本という国を生きるために、 そしてその中の一人間としても、どうやって生きてどうやって死ぬかを考えませんか、と言われていると受け止めました。
Comments