青山繁晴さんの『死ぬ理由、生きる理由 -英霊の渇く島に問う- (ワニプラス) 』を読んだ。
『ぼくらの祖国』に続いて、硫黄島(いとおうとう、ともう読める)のことが全面的に書かれた本。
本を読む前から動画等で2014年5月のにっぽん丸クルーズのことは見聞きしていたけど、活字になってるっていうのはまとまって復習できた気分になりました。
しかし、硫黄島に眠っている方との交流は、たまたま最近読んでいた上橋菜穂子さんの「守り人(もりびと)」シリーズ(といってもまだ2冊目終わったタイミングだった)に通じるなぁ、、、と勝手に思った。自分たちの生きてる世界と別の世界を描いた物語と、硫黄島(や沖縄の白梅の塔)で青山さんたちがそこに取り残された方に感じたものとに、共通する、通じるもの(と勝手に思った)を感じて、一人、オオォォ………。となった。歴史の語られ方についても共通点があった(『精霊の守り人』の方)し。日々生きてる中でも同じ現象をみてもそれが「ステキ」と思うか「わ、最低」って思うかは人の感じ方次第だし、それを後々に知る人にとっては、客観的に歴史を知ることって本当に難しいんだろうな……と思う。
青山さんの本を読み進むついでに、というか、ちょっと検索してすぐヒットしたこちらのページも読んで、なんとも表しがたい状態になった(自分が)。本にもあったように、父島からはじまるんだな、とか。2万人といっても3.11の時に言われたのと同じく、1人1人のケースが2万人分だなとも思える描写だった。
硫黄島にはまだ普通に人が入れないので、白梅の塔にいってみないと行けないかしら…と思った。栗林忠道さんの骨はないけれど硫黄島の石がある明徳寺にだったら行けるよね…とも思った。
本当に日本の歴史の教え方を、過去からさかのぼるんじゃなくて、現代から過去に戻りながらの授業だったらどんなに興味が持てたことかしら………。「正解です」っていう決まりきった内容(暗記させるだけ…に思えて興味持てなかった。戦いの歴史ばっかで興味まったく持てなかった)を教えるというスタイルから脱出すれば、「いま世界で起こってる現象について、あなたたちはどう考える?どう生きていくか、どう行動していく?」という問いかけにすればいいのに…(それだと大学受験に使えないからダメなのか。。。な)
いまからでも遅くはないから歴史を振り返ることをちょっとずつでも続けたいと思う。
Comments