コロナでなくてもなかなかその優しさ(古き良き時代の信用?)に接することないなぁと思ったので………メモ。驚きとともにうれしかったので。
コロナで引きこもりになって以来、さまざまなものを取り寄せ、最初にその優しさ(余裕?)に触れたのは、お菓子屋さん。
「日常」が「お菓子」とともにある自分にとって、近所の商業施設からお菓子屋さんエリアが営業自粛になってしまってかなり不安になったとき。その少し前に「通おう」と思っていたお菓子屋さんのケーキが食べたい!無理なら焼き菓子を送ってほしい!という思いがムクムクと湧きました。
そのお店は昔ながらのお菓子屋さんだからなのか、公式サイトはもちろん、SNSもオンラインショップもなく、電話で配送が可能か問い合わせをしました。距離的に生菓子は運べないけど、焼き菓子ならば送れますと。支払いは銀行振込できますか?と聞くと、できないから今度お店に来れるようになってからでいいですよ、と言われ、
「いやいやいやいやいやいやっ…!!!!!!」とめちゃ焦りました。
コロナで次にいつ行けるかもわからないからと伝え(潰れてほしくないと勝手に思っていたらお金はすぐ渡さなきゃとも思っていました)、代引きがあるではないか、と代引きで解決しました。なるべく送料もかからないよう工夫していただいた箱にいっぱいつめていただいた焼き菓子は、大切に、大切に、噛み締めながらいただきました(一部冷凍して長く楽しめるようにしました、そして時間をかけていただきました)。
それから緊急事態宣言明けて、そのお店近くに行く用事があったタイミングでお店に行きました。2度くらい行ったけれど、お客さんの接客中だったり私の知っている店員さんではなかったりして、直接お礼は伝えられなかったけど、私が余計な心配をすることなく、とてもお客さんで賑わっていて、よかった…と勝手にホっとしていました。
で、また感染者数も増えて来て、ふたたび引きこもり生活が始まり、ずーっと、けっこうな頻度でUber eats的なデリバリーを利用してました(ます)。ある日、直接お店に行きたいな「動きたいな(歩きたい)」と思い(デリバリーだとお店の人と触れ合えないなというのもあると思います)、カレー屋さんに電話してテイクアウトの注文をしました。
それで受け取りのために家を出て歩きだしてしばらくしたところで、あ、なんか荷物が軽いと思ったら…「お財布がない」ということに気づきました。プラスチックバックは「いらないです」というためにエコバッグは持っていたのに、、、現金の存在が自分の中で薄れてました。それで気づいたその場でペイペイが使える店かを確認するため、お店に電話しました。
そうしたら「クレジットカードは使える」とのこと。
「あぁ、お財布忘れてしまったので取りに戻るからあと20分くらいかかります」と伝えると、「あぁ、いいよいいよ、そのままお店に来てください」と。
「へ?」
何をおっしゃってるんですか……??????
「今度くるときにまとめて払ってくれればいいから。いつでもいいから」と。
ええええええっ!!!!
そのお店の方は、私が誰かなんてぜんぜんわかってないです。そのレストランで食べたことはあったけど、テイクアウトの注文をしたのは初めてで、お店の人も誰だかわかってないはずなのに。。。
なんで「そのまま取りにきていいよ」なんて言葉が、この経済状況厳しいどんより中の日本でスっと、咄嗟に、自然と発言できるんですか……!!!!!!!!
優しさ(余裕?)なのか……
もちろんリピートしてね、という意味もあったかもしれないけど、取りっぱぐれるかもしれない可能性もあるのに…
すごい…すごすぎます。。。。
ちょっと信じられない意外性に驚きつつも、お言葉に甘えてそのままお店に向かい、ラムカレーを受け取り、家に帰宅しました。この出来事は、そのお店のことをしってる人たちにすぐさま報告。感動をシェアしました。すごいです。
本当はそのお店をすぐさま再度利用できればいいけど、先の自分の状況(何が食べたいか)も読めないし、ずっとツケ状態をキープするのもやだな(忘れてしまったらそれこそただ食いになっちゃう)と、その日の夜にはお金だけ払いに行きました。
引きこもり生活の中で、温かみのある社会を感じられてよかったです。。。
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